症例138 奈良県香芝市在住 50代女性
夜間痛がある重度の五十肩の症状
10年前に左の五十肩で当院に来られていた方です。
今回は右の五十肩を発症したということでした。
夜寝ていると五十肩が酷く疼いて、眠れないということでした。
日中も常に痛くて車の運転が出来ないので、ご主人の送迎で来られることになりました。
夜間痛がある重度の五十肩の整体
「整体1回目」
初検時、確認すると右肩関節が強度に拘縮して腕がほとんど挙がらない重度の五十肩状態でした。
10年前にされた時の左の五十肩もかなり関節拘縮が酷い状態でしたので、今回も肩が元通りになるまでは時間がかかるということをお伝えしました。
ただし、肩関節の可動域が元に戻るまではかなりの時間がかかるが、痛みの緩和は徐々にして来るので夜ぐっすり眠れるようになるところまでを最優先させる施術を行うことにしました。
「整体2回目」
仰向きの姿勢での施術を行いました。
右腕のやり場が無く施術中も疼痛で辛そうでしたので、クッションの上に腕を置いて施術を行いました。
上肢全体の筋膜リリースと肩甲骨剥がしを疼痛を確認しながらできる範囲で行いました。
「整体6回目」
夜間痛が強く眠れない状態が続いているということでした。
五十肩以外の病変があることも考え、念のために整形外科に紹介状を書いてレントゲン写真を撮りに行ってもらいましたが病院での診断は五十肩でした。
病院で肩に痛み止めの注射を打ってもらったが疼痛の緩和はないということでした。
「整体7回目」
再度、病院で肩に痛み止めの注射を打ってもらったが疼痛の緩和はないということでした。夜間痛も続いています。
「整体10回目」
夜間痛が緩和され少し眠れるようになったということでした。
疼痛緩和にともない肩関節の可動域も少しだけ拡がってきました。
「整体13回目」
夜間痛がかなり緩和され眠れるようになったということでした。
疼痛緩和にともない肩関節の可動域も拡がってきました。
毎回、施術の時に腕のサポートに敷いていたクッションも必要が無くなりました
今回はご主人の送迎ではなく、ご自身の運転で来られたということでした
「整体19回目」
疼痛が消失し夜は痛み無く眠れるようになり、仕事も普通にできるようになりました。
ただ、肩関節の可動域は完全に元に戻ってはいないので3週間に1回の施術を継続中です。
夜間痛がある重度の五十肩の考察
五十肩も軽度、中度、強度と別れますが、今回の方は左右共に強度の五十肩でした。
経験上多くの方は中度の五十肩と感じています。
五十肩の施術で大切なことは痛みを取る目的の施術と可動域を拡げる目的の施術を分けて行う必要があります。
五十肩の初期は疼痛が強く出るので、可動域を拡げる施術を積極的に行うと症状を悪化させてしまうことがあります。ですので当院ではまず初めに痛みを取る目的の施術を行い、痛みがかなり緩和してから徐々に可動域を拡げる施術を行うようにしています。
五十肩の施術は時間がかかりますがこれが最善の方法だと考えています。
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たけもと接骨院・整体院
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院長 武本昌史(柔道整復師)